阿部和重(あべ・かずしげ)<海外著作権のみ取り扱い>
1994年『アメリカの夜』で第37回群像新人文学賞を受賞しデビュー。『無情の世界』で第21回野間文芸新人賞、『シンセミア』で第15回伊藤整文学賞・第58回毎日出版文化賞をダブル受賞、『グランド・フィナーレ』で第132回芥川賞、『ピストルズ』で第46回谷崎潤一郎賞を受賞。近作に『Deluxe Edition』、『キャプテンサンダーボルト』(伊坂幸太郎との共著)、『Orga(ni)sm』、『ブラック・チェンバー・ミュージック』、『Ultimate Edition』などがある。
伊坂幸太郎(いさか・こうたろう)<海外著作権のみ取り扱い>
2000年『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞、 『ゴールデンスランバー』で第21回山本周五郎賞・第5回本屋大賞、『逆ソクラテス』で第33回柴田錬三郎賞を受賞。近作に『キャプテンサンダーボルト』(阿部和重との共著)、『ホワイトラビット』、『クリスマスを探偵と』、『フーガはユーガ』、『シーソーモンスター』、『クジラアタマの王様』、『ペッパーズ・ゴースト』、『マイクロスパイ・アンサンブル』、『777』などがある。
田中慎弥(たなか・しんや)<海外著作権のみ取り扱い>
1972年山口県生まれ。2005年『冷たい水の羊』で新潮新人賞を受賞しデビュー。2008年『蛹』で川端康成文学賞を史上最年少で受賞、同年に『蛹』を収録した作品集『切れた鎖』で三島由紀夫賞、2012年『共食い』で芥川賞を受賞。『共食い』は青山真治監督により映画化された。近作に『燃える家』、『宰相A』、『炎と苗木 田中慎弥の掌劇場』、『美しい国への旅』、『孤独論 逃げよ、生きよ』(エッセー)、『ひよこ太陽』、『地に這うものの記録』、『完全犯罪の恋』、『流れる島と海の怪物』などがある。
蓮實重彥(はすみ・しげひこ)<海外著作権のみ取り扱い>
1936年生まれ。映画批評家、文芸批評家、フランス文学者。東京大学文学部仏文学科卒業。パリ大学にて博士号を取得。東京大学教授を経て、東京大学第26代総長。1978年に『反゠日本語論』で読売文学賞、1989年に『凡庸な芸術家の肖像──マクシム・デュ・カン論』で芸術選奨文部大臣賞、2016年に『伯爵夫人』で三島由紀夫賞を受賞。1999年、フランス芸術文化勲章コマンドゥールを受章。ほかの著書に『夏目漱石論』、『表層批評宣言』、『監督 小津安二郎』、『ハリウッド映画史講義 翳りの歴史のために』『「赤」の誘惑──フィクション論序説』、『ゴダール マネ フーコー ―思考と感性をめぐる断片的な考察』、『「ボヴァリー夫人」論』、『ショットとは何か』『ジョン・フォード論』など多数。
深水黎一郎(ふかみ・れいいちろう)<海外著作権のみ取り扱い>
1963年山形県生まれ。慶應義塾大学文学部卒、同大学院後期博士課程単位取得退学(仏文学専攻)。在学中に仏政府給費留学生としてフランスに留学。ブルゴーニュ大学修士号取得、パリ第12大学博士課程研究専門課程(DEA)修了。
2007年に『ウルチモ・トルッコ』(のちに『最後のトリック』に改題)で第36回メフィスト賞を受賞し作家デビュー。2008年『エコール・ド・パリ殺人事件』は、『本格ミステリ・ベスト10』で9位、同年発表の3作目『トスカの接吻』は、『本格ミステリー・ワールド2009』の中の「読者に勧める黄金の本格」に選出された。
2011年に『人間の尊厳と八〇〇メートル』で第64回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。
2015年、デビュー作『ウルチモ・トルッコ』を改題した『最後のトリック』が文庫で発売され、20万部を超えるベストセラーになる。また、同年『ミステリー・アリーナ』で本格ミステリ大賞を受賞する。
本格ミステリから社会派ミステリ、音楽やアートなどの芸術を題材にしたミステリ、ユーモアのあるミステリなど多彩な作風で知られる。
近作に『少年時代』、『午前三時のサヨナラ・ゲーム』、『ストラディヴァリウスを上手に盗む方法』、『虚像のアラベスク』、『第四の暴力』、『犯人選挙』、『詩人の恋』、『名画小説』などがある。